守りたい命がそこにある

「マリちゃん」の記録 2

マリちゃんの記録 2
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マリの要求 [2006年07月12日(水)]
今日も猫の病室は満室でした。
そして、マリの面会中に2匹のネコさんが退院していきました。
今のマリを見ていると、周りで寝ているネコさんの方が重病に思われます。
少し前まで私の涙がマリに向けられていたのに、今日は退院をするネコさんに涙してしまいました。

先にお迎えが来たのは、マリの隣の病室だったネコさん。
長毛種の大きなネコさんで、病名は『癌』、抗ガン剤も投与されていました。
それでもそのネコさんは、一生懸命に自分の毛繕いをしていました。
毛繕いをする姿がうちのミーちゃんと重なり、急にミーちゃんが癌になったことを想像してしまって涙が出ていました。  いけないね・・

もう一匹の退院されたネコさんは、マリの斜め上にいたチンチラのネコさん。
かなりの老体で毛もボサボサ、歯もほとんど無くて息づかいも荒かった。
目も白内障が進んでいる。
そのチンチラのネコさんは、飼い主さんが迎えに来たのが分るらしく、スタッフが声を掛ける前に立ち上がって鳴き出した。
はじめは、急に鳴き出したのでどうしたのか分らなかったけれど、スタッフの話しの内容から事情が分り、凄いな・・って感動で涙しました。
だって、まだ飼い主さんの姿はここからでは確認できないんですよ。
どうして、分ったのかな・・
老猫なので鳴いているのですが、声はかすれて病室内にしか届きません。
それでも、一生懸命に前に向かって鳴いているのです。
体力だって落ちているだろうに、ちゃんと立ち上がって・・
「良かったね・・」 それしか言葉が出ませんでした。

膝の上のマリは、私の洋服に爪を立てて遊んでいました。
みんなそれぞれの運命を、精一杯生きている・・
このネコさんには飼い主さんが必要で、その飼い主さんにもこのネコさんが必要。
大事な命、家族・・

最近のマリは、私の膝から離れることを嫌がります。
帰る間際、マリを病室へ戻そうとするとしがみついて離れません。
今のマリの一番の要求は、膝の上の温かさのようです。

マリ、頑張ろうね!
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嬉しいため息 [2006年07月13日(木)]
今日のマリの病室には、小さな段ボール箱が入れられていた。
遊べる空間が作られていたのだ。
これも、元気になってきた証拠である。

いつもより早めに面会に出掛けたので、病院は超混み合っていた。
スタッフ全員がアタフタ対応に追われている。
お礼も言う暇もない。
ま..、いつ来ても、ここはこんな感じでいつも混んでいる。
でも、挨拶ぐらいはできるだろうにぃ〜・・  ち、違うのか..^^;

マリはスコブル調子がいいようで、膝の上に登ってきては動き回っていた。
気を付けて押さえていないと、膝から落ちそうになる。
元気はいいのだけれど、あ、危ないよ・・(汗

今日の写真はマリが動きっぱなしなもんだから、ブレていて使えるのはこれだけである。
嬉しいため息が・・笑顔
今日は仕事が休みなので、午後からも顔を出して来よう・・
どうぞ、混んでいませんように..音符
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マリのこと [2006年07月14日(金)]
初めてマリを見た日は、小雨が降っていました。
それでも、元気いっぱいに走り回る子猫がマリだったのです。
今日は、私の知る限りのマリのことをお話ししますね。

マリは、実家の近所で生まれた野良の子猫です。
母猫は、とても警戒心の強い小柄な猫でサビ色をしていることから『サビィ』と呼んでいます。
父猫は、その近所で飼われている若い白猫です(とてもスレンダーです)。

サビィには、家もなく食べる場もなかったので、今まで子供がいたとしても育つことは無かったように思われます。
いつしか、不憫に思うようになって餌を与えるようになりました。
この餌やりという行為は、無責任に与えるとその猫にとって不幸に繋がりかねないので判断が難しいところです。
ですが、そんなこと分っていても、お腹を空かせているコを目の前にしたらつい手が出てしまうのは当然ではないかな・・?
確かに無責任なことと言われれば..それまでです、何の反論できません。

でも、それが人間の子供だったら・・
お腹を空かせている、家もない、そんな人間の子供だったら、見過ごせますか?
人間以外は、該当しないのでしょうか・・

マリは、そんな野良の母猫から生まれました。
マリには、姉弟が1匹います。
それが、妹なのか弟なのか分りませんが、白黒の可愛い子猫です。
外に出て姿を見せたのが、マリよりも1週間遅かった子猫です。
その子猫はとても臆病だったのですが、マリのいない今、元気に走り回ってサビィママを困らせています。

サビィは、マリの件以来とても子猫の動きに敏感で、心配性になっています。
本当は、マリの無事な姿を見せて安心させてあげたいんですけれどね・・

小っちゃなマリは、かなりのワンパク者だったので当初はオスと考えられていました。
こんな事故にあって、メスと判明しました。
そして名前も..、名前負けするくらい可愛いのを付けてもらいました(笑
この事故さえなければ里親に出していたのですが、これでは里親探しどころではありません。

運命は、マリだけでなく周りにいるもの全てを変えてしまった。
そう、私の運命も・・

それでも、あの時の、あの涙の判断は間違っていないとそう言えます。
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疲労・・? [2006年07月16日(日)]
更新ができなくてすみません..(汗

昨日は、午前中が仕事でしたので、私の仕事が終えてから旦那さんと二人で、マリのお見舞いに出掛けてきました。
マリは元気に、私の膝と旦那さんの膝の上を行き来していました。
午前中に、父もお見舞いに来てくれていました。
やはり、便秘でお腹周りが膨らんでいる様子を気にしていたようです。
私達が行った頃には、カルテにも便が出たと書かれていてお腹周りもスッキリしていました。
運動不足なだけが理由なのでしょうか・・?

いつもと変わらず、ご飯はたくさん食べてくれています。
元気な声で鳴くこともできるし、歩く力も大分付いてきました。
本当に、このまま何も変わらなくていいと・・そう思ってしまいます。

この日も、猫の病室は満室でした。
旦那さんにも、私の知る限りの猫ちゃんを紹介してあげました。
みんな何らかのケガや病気で入院しているのだから、病室内では静かにしていなければなりません。
1日でも早く良くなりますように.. そう願わずにはいられません。

マリの面会を終えて、私達は外食に出掛けました。
最近、仕事や家事(家事が疎かになってきていますが^^;)で疲れが出ているのでしょう、食欲がイマイチ出ない私です。
普段から痩せ気味の私ですから、食べないと気力で動いているような感じになります。
これは、一目で周りの人に心配を掛けてしまうので、せめて笑顔だけはと頑張るのですが、旦那さんといると安心して力も抜けるのか、眠たくなることもしばしば・・(汗
顔に力が入らなくなり、旦那さん曰く・・ヤバイ顔になるそうです(爆

ここ1週間前から、口の中に出来物というか、口内炎のようなものができてしまいました。
うう・・ 生まれてこの方、口内炎になったことのない私だったのにぃ〜(泣
口の中の上にできていて、はじめは水膨れになっていました。
それが潰れて裂けてしまっているのか、1週間前から食べ物が染みてもの凄く痛いのです。
鏡で必死に見た時、何かヤバそうな病気・・?!と思ってしまった(汗

それと、ものもらい・・
この前は瞼にできて、今回は目の下にできた。
違和感があって、痛いし痒いし・・ これは、休息せねば〜と昨日はブログの更新もせずに寝ました。
でも、チャングムを見たので夜遅くになってしまった(爆

これって、ただの疲労だけでなくて、食生活の乱れも関係しているのだと思うのよね・・
最近、ちゃんとしたもの作ってないし〜
食事って大事よね〜・・と、つくづく思うtobutoriでした。
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入院1ヶ月 [2006年07月18日(火)]
今日で、マリが病院に運ばれて1ヶ月になります。
1ヶ月前の昨日、野良のマリが事故に遭いました。
そんなマリは、今日も元気いっぱいです。

早く膝の上に乗せて〜と、催促する声もビックリするくらい大きくて・・。
膝の上に乗って、あっちを向いたりこっちを向いたり・・自分の思う通りの動きができるようになってきています。
食欲もメチャクチャあります!
病院のご飯では足りないので、毎日ウエットタイプのフードとカリカリフードを持って行きます。
最近は便秘も解消されているので、食べる、食べる!本当によく食べています。

獣医師がマリの病室に来てくれて、笑顔で「驚くほど良くなってきていますよ・・!」と声を掛けてくれました。
この若い獣医師は、院長先生と一緒にマリの担当をされているようで、よく説明に来てくれます。
今日の話では、マリの背中の皮膚も大分塞がってきているとのことでした。
完全に塞がることはないのですが、再生するスピードがかなり速いことに驚いていました。
私もビックリです!
あの皮膚が再生するなんて思ってもいなかったので・・
マリの食欲は、マリ自身を治療するたに必要なエネルギーとなっています。
本当に強いコです・・ 獣医師の言葉に、納得する私でした。

しかし、折れている足の方はやはり断脚という内容でした。
マリ、頑張ろうね・・

獣医師の話を聞きながら、マリはお腹がいっぱいのようでゴロゴロと喉を鳴らせていました。
その日のカルテに書かれていなかったのですが(今日の後付で記載されていた)、獣医師の話の中でワクチン接種を16日に済ませていたようです。

マリは、私の知らないところでいつも頑張っているんだね!
今日は、嬉しい話を聞きながら写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。
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病院の猫 [2006年07月18日(火)]
今日は仕事がお休みなので、午後からもマリのお見舞いに出掛けることができました。
ちょうど、夕ご飯の時間でした。
マリは、ガッツいています..(汗
午前中までいた猫の病室も、今はマリともう1匹の猫さんだけになっていました。
マリは、猫の病室のヌシになりそうです。

普段より患者数が少ないせいか、スタッフも獣医師もおしゃべりをする時間がありました。
今日は、猫病室の隣に設置されているペットホテルの猫達の話を聞きました。
猫の病室に横繋がりになっているのですが、運動できるように2階建てになっています。
ロフトも付いているので、ある程度の運動にもなっているようでした。
その部屋は2室あるのですが、3匹の猫さんが入っています。
病気ではないと分っていたので、よく撫でていました。

その猫さん達は、皆この病院に飼われているワケあり猫さんでした。
障害があるからと、病院に捨てられていた猫。
5匹の子猫を身ごもった心臓の悪い母猫の置き去り(子猫は全て里親が見つかったそうです)。
とても人慣れのした猫で、飼い猫のようだが病院の周りを数日ウロウロしていた猫。

いずれも、人の手によってこの病院へ置き去り(捨てられた)にされた猫達です。
どうしてこんなことができるのか・・
そんな猫さん達を見ながら、マリを撫でていました。

そして、もう1匹。
クロマメ君。
子猫の時に下半身不随の状態で拾われ、この病院へ運ばれて来ました。
保護した人も猫を飼える環境ではなかったため、安楽死を選択されました。
下半身不随という障害はあるものの、至って健康な子猫、その獣医師は安楽死にすることをどうしても不憫に思い、その子猫を引取り育てていました。
今は立派な成猫ですが、毎日2回の強制排泄が必要な体です。
それでもこの黒猫さんは、自分が障害があると言うことを分らないでいるかのように、前足を使って素早い動きで部屋中を滑り歩きます。

その黒猫さんの強制排泄をするために来た獣医師が言いました。
「3本足でも大丈夫!」
ホントだ、本当にその通りですよね・・!

マリを撫でながら、強くそう思いました。
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マリの住む世界 [2006年07月19日(水)]
食べて、そして膝の上でリラックス・・
24時間のうちの、たった1時間か2時間の出来事が、マリにとって一番の癒しの時間になっていたら、それだけで私は嬉しい。

外は雨..、雨に濡れることがなくても、優しく包んでくれる母猫も、姉弟猫もここにはいない。
お腹が空いても、困らないほどのご飯が時間になれば必ず出される。
自由は、この病室の部屋の中だけ。

だけど、ここから出ては生きてはいけない。
この狭い、寂しい病室内から一歩外に出たら、厳しい野良の世界が待っている。
厳しい野良の世界は、人間が快適に住むためにつくりだした世界。

マリの幸せの空間は、今は本当に狭い。
狭い世界だけれど、いっぱいの幸せを届けてあげたい・・
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マリの手術 [2006年07月20日(木)]
今日は、マリの手術の日となりました。
カルテに「OPE」と書かれているように、今頃マリはこれからの人生のために手術に向かいました。

このままでもいい・・
そんなことを、ずっと思っていました。
でも、このままではマリは病院から外には出られません。
マリには、もっと楽しくて元気な姿で毎日を送って欲しいと心から望んでいます。

だって、マリはまだ生まれたばかり・・
この世に生を受けて、歩き出そうとしたばかりの小さな女の子。
強い子だもの、きっと乗り越えてくれるはず・・

オペの時間が近いことで、私の心も穏やかではない。
例え良くなることと分っていても、痛い思いをすることには何ら変わりないのだから。
こんなことで心が動揺してしまう私、マリに合わせる顔がありません。
頑張ったマリをいっぱい誉めてこなくては・・!

それなのに、ブログに向かうこの指さえも思うように動いてくれない。

手術後のマリは、安静が必要になります。
夕方、会いに行きます。
本当は、今すぐにでも会いに行きたいのだけれど・・
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マリの痛み [2006年07月20日(木)]
マリの手術が、今日無事に終わりました。
不安が募る中、良い知らせだけを信じて時間を過ごしました。

酸素室は他にも重病なワンちゃんと、猫ちゃんが既に入っていました。
そのまた別室に、マリは横たわっていました。
まだ、痛み止めが切れていない状態・・
院長先生の説明も上の空で、弱々しい息をしたマリがそこにいました。
手術は成功と言っても、マリのこの痛みは拭うことはできません。
朦朧とした意識の中で、マリはまた恐怖と痛みとの闘いをしていました。

声を掛けようにも、私自身の声が消え入りそうで、涙が直ぐにでもこぼれ落ちそうになる。
「マリ、エライね! よく頑張ったね・・」
小さな声で繰り返しました。
マリは、薬が効いているので反応しません。
でも、片目が見開いたまま・・

怖いのね・・
何をされるか分らないから、怖いのね。
大丈夫だから、目を瞑って・・ お願い。
優しく目に手を当てて閉じようとさせるけど、また開こうとしている。
こんな状態の時でさえ、マリは野良の強さを体に覚えている。

思っていた以上に、マリの足は断脚されていました。
「神経はありました・・」
そう、院長先生は仰っていました。
「2〜3日後の様子を見て直ぐに退院できますよ」と言われたのに、私は目の前の小さなマリを見て喜べないでいました。

だって、今朝のマリはあんなに元気だったから・・
私の膝の上から落ちそうな勢いで、はしゃいでいた・・
マリが、マリが・・

良くなるための第一歩。
そうなんだよね..、そう今朝まで思えていたのに、今はマリの苦痛を思って涙が出てくる。

マリ・・
あの姿が目に焼き付いて、心が壊れそう・・

明日、会いに行く。
マリの大好きなご飯を持って・・!!
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マリの力 [2006年07月21日(金)]
今日、マリに会うのが怖かった。
マリにどんな風に触れたらいいのか、正直不安でいっぱいだった。
マリに笑顔で話し掛けられるかと・・

いつものようにスタッフに病室まで案内されると、何とマリは立っていた。
その時の私の驚きようは一瞬声を出すことさえ忘れてしまったほど、感動だった。
スタッフが笑顔で、「朝ご飯も既に食べ終えたんですよ」と教えてくれた。
信じられない・・

昨日、院長先生に「明日、マリにご飯を持ってきても食べてくれますかね..?」と聞いた時、「ええ、食べると思いますよ〜」と普通に答えていた。
その時は信じられなかったけれど、本当だった。
半信半疑でマリの食事を用意していた私だったけれど、マリに与えるといつものような勢いはなくても食べてくれた。
マリの生きる力は、本当にすごい!!

皆さんからいただいたコメントにも、やはりマリの状態を明るく見通せることはなかったと思っている。
事実、多くの患者を診ている院長先生もそう考えていたのだから。
実際に傷を見た私も、何日もそう思っていた。
だから、苦しんだ。

マリのために仕事をすることで、少し忘れる時間がとれていたのかも知れない。
あの傷を見て、ただ家に閉じこもっていたら、もっと辛かったと思っている。
こうしてマリの状態をブログで記すことがなかったら、更に落ち込んでいたと思っている。
マリの生きる力に教えられたことは、絶対に諦めないと言うこと・・
私は何もしていないのに、無責任なことを言って願っていただけだけど、マリに教えてもら得たことは、何より命の大切さ。
どんな命も、みな同じ!

退院間近なマリの周りには、今日もまた瀕死の状態で酸素室に入れられた命の闘いが始まっていた。
獣医師の顔には、笑顔とそれを支える涙があることをこの病院内で知ることができた。
本当に、心からありがとう・・ 
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ハードな毎日 [2006年07月22日(土)]
今日もハードな1日でした。
マリちゃんのお見舞いを終えて、私の実家に旦那さんの実家から送られてきたスイカを届けに行きました。

旦那さんの実家から毎年いただくこのスイカは、日本一と言っても過言ではないほど、サイズも大きく、味もバツグン!!
心のこもった美味しい便りがいつも届けられてきます。
私って、ホント幸せ者〜..♪

実家の周りでは、マリの大好きな母猫のサビィと姉弟猫の白黒ちゃんが寄り添いながらくつろいでいました。
マリよりキャシャで控えめだった白黒ちゃんは、今ではマリよりも一回り大きく逞しい感じさえします。
やんちゃな白黒ちゃんに母猫サビィも手を余しており、落ち着いていられない様子でした。
本当だったらマリが遊び相手を務めていたであろうに、白黒ちゃんの走り回る姿を見ながら複雑な気持ちでした。

元気に走り回る白黒ちゃんを後に、私はその足で午後の仕事に向かいました。
うちの旦那さんも、マリの面会からずっと一緒だったので、自宅前でサヨナラです..(汗
私の旦那さんは、いつも私に振り回されていてホントにお気の毒・・(汗・汗
でも、大好きな私と結婚できたのだから、彼の中では超幸せなことなのだろうと疑いません(笑

こんな我が家に、もうすぐマリがやって来ます。
マリのために、生活の場を整えなければなりません。
我が家は社宅、愛猫ミーちゃんだけでもヒソヒソと暮らす毎日だというのに、マリがやってきたら、さぁ〜どうなるんでしょう..(泣・笑
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この先・・ [2006年07月24日(月)]
今日もマリは元気です。
一昨日から、マリの病室に猫砂の入ったトイレが設置されました。

今までマリのトイレは外の大きな世界の中、今はこの狭い病室内でトイレはシーツの上です。
我が家に来れば、暫くはケージの中での生活になります。
勿論、トイレも覚えてもらいます。
マリはまた、見たこともない違う世界に移動する訳ですが、子猫と言うこともあって順応性に富んでいるのが救いです。

マリの病室へ案内してくれたスタッフに聞いてみると、排泄をトイレの中で済ませていたそうです。
さすが〜! マリ..拍手

マリのトイレの心配は、悩みの一つに入らないくらい即クリアでした。
それで、一番の大問題はこの社宅に無事住めるかどうか・・です(恐

一昨日の夜に、旦那さんの口からマリの今後について話が出ました。
どうしても、マリを我が家(社宅)に迎い入れることは無理だというのです。

この事故でマリを病院へ連れて行った時から、無理を承知で私は引き取ることにしていました。
(そうでもしないと、マリは状態の悪さからも安楽死の方向だったので・・)
社宅に猫を連れての生活は、さすがの私でも引け目を感じています。
それでも、我が家のミーちゃんは爪で柱を傷付けることもしないし、家の中もネコ臭くはないし、とってもキレイに使わせていただいています。
・・って、こんなの理由になりませんね(汗

それを、さらにもう1匹と言うのですから、旦那さんの動揺する気持ちも分ります。
普段から、ミーちゃんの鳴き声にも気を使っているくらいだから、多少なりとも察するところはありました。

それに、マリはまだまだ子供。
ミーちゃんを拾った時よりも、ケガの具合もはるかに悪い!!(ミーちゃんも拾った時はケガをしていた^^;)
当時働いていた(パートだけれど..)私でしたが、留守中にネコの鳴き声が洩れては大変と仕事も辞めました。
今回も、仕事を辞める必要性があるというのです。
若しくは、社宅を出るか・・(泣

・・で、昨日はマンション購入を考え抜いて物件を見に出掛けていました。
考えれば、考えるほど、社宅って素晴らしい!!
マンションだって魅力はあるのよ、何より新しいし、キレイ〜♪(単純)
あと少し、社宅で暮らしながら貯金をして貯まってから家の購入を考えていた私。
借金は、少ないほどいいですからね!

このマンションが建つのは来年の話。
来年まで、社宅で無事マリとの生活ができれば、その先も大丈夫のような気もするけれど・・

今、旦那さんから電話があって仕事帰りにマンション情報誌を買いに行くけれど・・、と私の仕事帰り時間を気にしていた。
ああ、私もそろそろ仕事に出掛けなければ・・
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悩みは尽きない [2006年07月25日(火)]
今日いただいたコメントを読んで、改めて私の悩みの質が変化していることに喜びを感じます。
そうは言っても、我が家にとっては深刻な大問題であって、今の幸せな生活を変えることに100%賛成できないのも事実なんです。
でも、不思議ですね・・

つい数日前や、数週間前までの胸を引き裂かれるような私の心の震えは、やがて皆さんからいただいた応援や励ましのコメントに支えられることとなりました。
そして、感謝の心で満たされながら勇気を出してマリに会いに行くことができました。
例えどんなに忙しくて大変でも、マリに毎日会いに行けばその愛がマリを救うと信じていました。
人も猫も同じです、子供に一番必要なのは愛されているということを自身で感じられているかどうかだと思うのです。

マリを救ってくれたマリ自身の生きる力と、マリの力の根底である母猫の授けた命の強さと、神様のくれたマリの運命。
そして、マリの生きようとする力をサポートしてくださった院長先生や獣医師、スタッフの存在に深い感謝の念が募ります。

今も、マリについて我が家の問題で悩んでいますが、ここまで辿り着けたのは奇跡に近いことなのかも知れないですね。
大事なものを見失わないように、私の大切な愛する家族と奇跡を起こしたマリを守っていかなければなりません。

本当に大事なものって、そう簡単には見えないのでしょうけれど・・
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キレイな傷 [2006年07月25日(火)]
マリの背中を見てください。
こんなに綺麗に縫合されています。
実は、手術後マリの背中を見るのは今日が初めてでした。

いつものようにマリを膝の上に乗せていると、マリの背中が見えることに気付きました。
想像できないほどに痛々しさも感じられない状態を見て、嬉しさが込み上げてきました。
思わず獣医を呼んで、嬉しさを伝えたい気持ちになっていました。
振り返ると、院長先生も他の獣医も助手も大忙しで対応に追われていました。
私の笑顔は固まりましたが、感謝の気持ちでまたマリの背中を見つめました。

今日の写真、実は全てがブレていてこの写真が残りました。
以前にもこんなことがありましたね・・。
ブレていることに、こんなに嬉しい気持ちでカメラを向けられるなんて、ホント幸せなことなんですね。

我が家に帰ると、ミーちゃんが待っていてくれました。
自分をネコだなんて、きっと思ってもいないんですよ・・
それで、いいんですけどね!
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マリの退院 [2006年07月28日(金)]
こんな書き方で、本当に申し訳ないと思うのですが、少しでも早くお知らせしたくて・・
今日の面会でマリの抜糸が済んでいました。
帰り際に他の患者のオペを済ませた院長先生が私に気が付いて、もう退院できますよ。
そう笑顔で仰ってくれました。
それが、今日にでも退院できるというのです 汗・汗・汗
直ぐに帰宅して、部屋の大掃除、ケージの購入・・今に至ります。

それに、これからしごとなんです。
今日は6時から11時までと、今日の更新が危ないので、取りあえずこんな形で報告となりました。
う、もうこんな時間
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幸せの一歩 [2006年07月29日(土)]
ふぅ〜・・ 今日も1日ハードだった(私なりに..)。

マリは抜糸も済んでいて、キレイな傷跡の状態で病室にいました。
細く長かった爪も丁寧に切ってあり、耳の中も綺麗に掃除してありました。
退院は間近だと思っていました。
帰り際に、オペを済ませた院長先生がマリの退院の話をしてくださいました。
今日にも退院できますよ・・
え・・、またそんな急に突然な〜^^;(慣れてきたかも・・)

単純に嬉しさと、旦那さんにどう伝えたらいいのかという不安の半々で、急いで帰宅、大掃除〜!!
マリの退院のことは父にも母にもそれぞれ連絡して、半分の嬉しさを分かち合う。
もう半分の思いである不安という気持ちは、やはり旦那さんの立場になれば当然なのかも知れない。
今となっては、愛猫のミーちゃんを迎える時もそうだった。
だけれど、迎えた後の愛情の深さには私自身頭が下がる。

今の家族の幸せがあって、私は初めてマリが迎えられるのだから、手放しで喜んでいる訳ではない。
ただ、ここまで本当によく頑張ったマリへの気持ちは別である。
そして今、マリを迎える準備を整えている。
旦那さんに、ただただ感謝である。

私の考える理想の夫婦像は、『夫は妻を幸せにし、妻は夫を幸せにする』であります。
家庭の中で、奥さんが笑顔でいなかったらそれは旦那さんの責任です。
また逆に、旦那さんが笑顔で家庭にいなかったら、それは奥さんのせいです。
結婚して以来そう思っている私は、常に反省と喜びの繰り返しです。
今の私はどうなんだろうと・・そう心の中で考えています。

明日は注文していたマリのケージが届きます。
マリの退院も目の前です。
そして、マリの人生もこれからが本番です!
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