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マリの要求 [2006年07月12日(水)]
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今日も猫の病室は満室でした。
そして、マリの面会中に2匹のネコさんが退院していきました。
今のマリを見ていると、周りで寝ているネコさんの方が重病に思われます。
少し前まで私の涙がマリに向けられていたのに、今日は退院をするネコさんに涙してしまいました。
先にお迎えが来たのは、マリの隣の病室だったネコさん。
長毛種の大きなネコさんで、病名は『癌』、抗ガン剤も投与されていました。
それでもそのネコさんは、一生懸命に自分の毛繕いをしていました。
毛繕いをする姿がうちのミーちゃんと重なり、急にミーちゃんが癌になったことを想像してしまって涙が出ていました。 いけないね・・
もう一匹の退院されたネコさんは、マリの斜め上にいたチンチラのネコさん。
かなりの老体で毛もボサボサ、歯もほとんど無くて息づかいも荒かった。
目も白内障が進んでいる。
そのチンチラのネコさんは、飼い主さんが迎えに来たのが分るらしく、スタッフが声を掛ける前に立ち上がって鳴き出した。
はじめは、急に鳴き出したのでどうしたのか分らなかったけれど、スタッフの話しの内容から事情が分り、凄いな・・って感動で涙しました。
だって、まだ飼い主さんの姿はここからでは確認できないんですよ。
どうして、分ったのかな・・
老猫なので鳴いているのですが、声はかすれて病室内にしか届きません。
それでも、一生懸命に前に向かって鳴いているのです。
体力だって落ちているだろうに、ちゃんと立ち上がって・・
「良かったね・・」 それしか言葉が出ませんでした。
膝の上のマリは、私の洋服に爪を立てて遊んでいました。
みんなそれぞれの運命を、精一杯生きている・・
このネコさんには飼い主さんが必要で、その飼い主さんにもこのネコさんが必要。
大事な命、家族・・
最近のマリは、私の膝から離れることを嫌がります。
帰る間際、マリを病室へ戻そうとするとしがみついて離れません。
今のマリの一番の要求は、膝の上の温かさのようです。
マリ、頑張ろうね!
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嬉しいため息 [2006年07月13日(木)]
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今日のマリの病室には、小さな段ボール箱が入れられていた。
遊べる空間が作られていたのだ。
これも、元気になってきた証拠である。
いつもより早めに面会に出掛けたので、病院は超混み合っていた。
スタッフ全員がアタフタ対応に追われている。
お礼も言う暇もない。
ま..、いつ来ても、ここはこんな感じでいつも混んでいる。
でも、挨拶ぐらいはできるだろうにぃ〜・・ ち、違うのか..^^;
マリはスコブル調子がいいようで、膝の上に登ってきては動き回っていた。
気を付けて押さえていないと、膝から落ちそうになる。
元気はいいのだけれど、あ、危ないよ・・(汗
今日の写真はマリが動きっぱなしなもんだから、ブレていて使えるのはこれだけである。
嬉しいため息が・・笑顔
今日は仕事が休みなので、午後からも顔を出して来よう・・
どうぞ、混んでいませんように..音符
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マリのこと [2006年07月14日(金)]
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初めてマリを見た日は、小雨が降っていました。
それでも、元気いっぱいに走り回る子猫がマリだったのです。
今日は、私の知る限りのマリのことをお話ししますね。
マリは、実家の近所で生まれた野良の子猫です。
母猫は、とても警戒心の強い小柄な猫でサビ色をしていることから『サビィ』と呼んでいます。
父猫は、その近所で飼われている若い白猫です(とてもスレンダーです)。
サビィには、家もなく食べる場もなかったので、今まで子供がいたとしても育つことは無かったように思われます。
いつしか、不憫に思うようになって餌を与えるようになりました。
この餌やりという行為は、無責任に与えるとその猫にとって不幸に繋がりかねないので判断が難しいところです。
ですが、そんなこと分っていても、お腹を空かせているコを目の前にしたらつい手が出てしまうのは当然ではないかな・・?
確かに無責任なことと言われれば..それまでです、何の反論できません。
でも、それが人間の子供だったら・・
お腹を空かせている、家もない、そんな人間の子供だったら、見過ごせますか?
人間以外は、該当しないのでしょうか・・
マリは、そんな野良の母猫から生まれました。
マリには、姉弟が1匹います。
それが、妹なのか弟なのか分りませんが、白黒の可愛い子猫です。
外に出て姿を見せたのが、マリよりも1週間遅かった子猫です。
その子猫はとても臆病だったのですが、マリのいない今、元気に走り回ってサビィママを困らせています。
サビィは、マリの件以来とても子猫の動きに敏感で、心配性になっています。
本当は、マリの無事な姿を見せて安心させてあげたいんですけれどね・・
小っちゃなマリは、かなりのワンパク者だったので当初はオスと考えられていました。
こんな事故にあって、メスと判明しました。
そして名前も..、名前負けするくらい可愛いのを付けてもらいました(笑
この事故さえなければ里親に出していたのですが、これでは里親探しどころではありません。
運命は、マリだけでなく周りにいるもの全てを変えてしまった。
そう、私の運命も・・
それでも、あの時の、あの涙の判断は間違っていないとそう言えます。
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疲労・・? [2006年07月16日(日)]
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更新ができなくてすみません..(汗
昨日は、午前中が仕事でしたので、私の仕事が終えてから旦那さんと二人で、マリのお見舞いに出掛けてきました。
マリは元気に、私の膝と旦那さんの膝の上を行き来していました。
午前中に、父もお見舞いに来てくれていました。
やはり、便秘でお腹周りが膨らんでいる様子を気にしていたようです。
私達が行った頃には、カルテにも便が出たと書かれていてお腹周りもスッキリしていました。
運動不足なだけが理由なのでしょうか・・?
いつもと変わらず、ご飯はたくさん食べてくれています。
元気な声で鳴くこともできるし、歩く力も大分付いてきました。
本当に、このまま何も変わらなくていいと・・そう思ってしまいます。
この日も、猫の病室は満室でした。
旦那さんにも、私の知る限りの猫ちゃんを紹介してあげました。
みんな何らかのケガや病気で入院しているのだから、病室内では静かにしていなければなりません。
1日でも早く良くなりますように.. そう願わずにはいられません。
マリの面会を終えて、私達は外食に出掛けました。
最近、仕事や家事(家事が疎かになってきていますが^^;)で疲れが出ているのでしょう、食欲がイマイチ出ない私です。
普段から痩せ気味の私ですから、食べないと気力で動いているような感じになります。
これは、一目で周りの人に心配を掛けてしまうので、せめて笑顔だけはと頑張るのですが、旦那さんといると安心して力も抜けるのか、眠たくなることもしばしば・・(汗
顔に力が入らなくなり、旦那さん曰く・・ヤバイ顔になるそうです(爆
ここ1週間前から、口の中に出来物というか、口内炎のようなものができてしまいました。
うう・・ 生まれてこの方、口内炎になったことのない私だったのにぃ〜(泣
口の中の上にできていて、はじめは水膨れになっていました。
それが潰れて裂けてしまっているのか、1週間前から食べ物が染みてもの凄く痛いのです。
鏡で必死に見た時、何かヤバそうな病気・・?!と思ってしまった(汗
それと、ものもらい・・
この前は瞼にできて、今回は目の下にできた。
違和感があって、痛いし痒いし・・ これは、休息せねば〜と昨日はブログの更新もせずに寝ました。
でも、チャングムを見たので夜遅くになってしまった(爆
これって、ただの疲労だけでなくて、食生活の乱れも関係しているのだと思うのよね・・
最近、ちゃんとしたもの作ってないし〜
食事って大事よね〜・・と、つくづく思うtobutoriでした。
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入院1ヶ月 [2006年07月18日(火)]
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今日で、マリが病院に運ばれて1ヶ月になります。
1ヶ月前の昨日、野良のマリが事故に遭いました。
そんなマリは、今日も元気いっぱいです。
早く膝の上に乗せて〜と、催促する声もビックリするくらい大きくて・・。
膝の上に乗って、あっちを向いたりこっちを向いたり・・自分の思う通りの動きができるようになってきています。
食欲もメチャクチャあります!
病院のご飯では足りないので、毎日ウエットタイプのフードとカリカリフードを持って行きます。
最近は便秘も解消されているので、食べる、食べる!本当によく食べています。
獣医師がマリの病室に来てくれて、笑顔で「驚くほど良くなってきていますよ・・!」と声を掛けてくれました。
この若い獣医師は、院長先生と一緒にマリの担当をされているようで、よく説明に来てくれます。
今日の話では、マリの背中の皮膚も大分塞がってきているとのことでした。
完全に塞がることはないのですが、再生するスピードがかなり速いことに驚いていました。
私もビックリです!
あの皮膚が再生するなんて思ってもいなかったので・・
マリの食欲は、マリ自身を治療するたに必要なエネルギーとなっています。
本当に強いコです・・ 獣医師の言葉に、納得する私でした。
しかし、折れている足の方はやはり断脚という内容でした。
マリ、頑張ろうね・・
獣医師の話を聞きながら、マリはお腹がいっぱいのようでゴロゴロと喉を鳴らせていました。
その日のカルテに書かれていなかったのですが(今日の後付で記載されていた)、獣医師の話の中でワクチン接種を16日に済ませていたようです。
マリは、私の知らないところでいつも頑張っているんだね!
今日は、嬉しい話を聞きながら写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。
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病院の猫 [2006年07月18日(火)]
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今日は仕事がお休みなので、午後からもマリのお見舞いに出掛けることができました。
ちょうど、夕ご飯の時間でした。
マリは、ガッツいています..(汗
午前中までいた猫の病室も、今はマリともう1匹の猫さんだけになっていました。
マリは、猫の病室のヌシになりそうです。
普段より患者数が少ないせいか、スタッフも獣医師もおしゃべりをする時間がありました。
今日は、猫病室の隣に設置されているペットホテルの猫達の話を聞きました。
猫の病室に横繋がりになっているのですが、運動できるように2階建てになっています。
ロフトも付いているので、ある程度の運動にもなっているようでした。
その部屋は2室あるのですが、3匹の猫さんが入っています。
病気ではないと分っていたので、よく撫でていました。
その猫さん達は、皆この病院に飼われているワケあり猫さんでした。
障害があるからと、病院に捨てられていた猫。
5匹の子猫を身ごもった心臓の悪い母猫の置き去り(子猫は全て里親が見つかったそうです)。
とても人慣れのした猫で、飼い猫のようだが病院の周りを数日ウロウロしていた猫。
いずれも、人の手によってこの病院へ置き去り(捨てられた)にされた猫達です。
どうしてこんなことができるのか・・
そんな猫さん達を見ながら、マリを撫でていました。
そして、もう1匹。
クロマメ君。
子猫の時に下半身不随の状態で拾われ、この病院へ運ばれて来ました。
保護した人も猫を飼える環境ではなかったため、安楽死を選択されました。
下半身不随という障害はあるものの、至って健康な子猫、その獣医師は安楽死にすることをどうしても不憫に思い、その子猫を引取り育てていました。
今は立派な成猫ですが、毎日2回の強制排泄が必要な体です。
それでもこの黒猫さんは、自分が障害があると言うことを分らないでいるかのように、前足を使って素早い動きで部屋中を滑り歩きます。
その黒猫さんの強制排泄をするために来た獣医師が言いました。
「3本足でも大丈夫!」
ホントだ、本当にその通りですよね・・!
マリを撫でながら、強くそう思いました。
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マリの住む世界 [2006年07月19日(水)]
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食べて、そして膝の上でリラックス・・
24時間のうちの、たった1時間か2時間の出来事が、マリにとって一番の癒しの時間になっていたら、それだけで私は嬉しい。
外は雨..、雨に濡れることがなくても、優しく包んでくれる母猫も、姉弟猫もここにはいない。
お腹が空いても、困らないほどのご飯が時間になれば必ず出される。
自由は、この病室の部屋の中だけ。
だけど、ここから出ては生きてはいけない。
この狭い、寂しい病室内から一歩外に出たら、厳しい野良の世界が待っている。
厳しい野良の世界は、人間が快適に住むためにつくりだした世界。
マリの幸せの空間は、今は本当に狭い。
狭い世界だけれど、いっぱいの幸せを届けてあげたい・・
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マリの手術 [2006年07月20日(木)] |
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今日は、マリの手術の日となりました。
カルテに「OPE」と書かれているように、今頃マリはこれからの人生のために手術に向かいました。
このままでもいい・・
そんなことを、ずっと思っていました。
でも、このままではマリは病院から外には出られません。
マリには、もっと楽しくて元気な姿で毎日を送って欲しいと心から望んでいます。
だって、マリはまだ生まれたばかり・・
この世に生を受けて、歩き出そうとしたばかりの小さな女の子。
強い子だもの、きっと乗り越えてくれるはず・・
オペの時間が近いことで、私の心も穏やかではない。
例え良くなることと分っていても、痛い思いをすることには何ら変わりないのだから。
こんなことで心が動揺してしまう私、マリに合わせる顔がありません。
頑張ったマリをいっぱい誉めてこなくては・・!
それなのに、ブログに向かうこの指さえも思うように動いてくれない。
手術後のマリは、安静が必要になります。
夕方、会いに行きます。
本当は、今すぐにでも会いに行きたいのだけれど・・
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